【書評】神・時間術

読書

個人的に神本だと思っている「神・時間術」(著樺沢紫苑)についての書評を書きたいと思います。

良いところを挙げればきりがないのですが頑張ってまとめてみたいと思います。

仕事量=集中力 × 時間という考え方

この本では仕事量は仕事時間とイコール(1次元)ではなく、
仕事量は集中力x仕事時間(2次元)という考え方をしています。

つまり、仕事時間をいくらかけても集中力が0であれば仕事量は大したことないし
集中していれば短い時間でも大きな仕事量をこなせる
ということです。
確かにそんな感じしますよね。

この本では大きくこの集中力に関しての記述がされているのでこの記事でも
厚く書いていきたいと思います。

集中力の最も高い時間帯、低い時間帯

集中力の最も高い時間帯は、ズバリ午前中、特に起床後2〜3時間です。
午前中の1時間は夜の4時間にも匹敵します。
なので、朝に集中仕事をして夜に非集中仕事をすると良いです。

集中仕事とは、集中力がいる仕事の意味でプレゼン資料を作る、決算書の様に細部にこだわらなければいけない仕事
非集中仕事とは、その逆でメールチェックなどのちょっと疲れた時間帯でも出来る仕事。

他に集中力の高い時間帯は、「休憩直後」「終業間際」「締め切り直前」です。
逆に集中力の低い時間帯は、「午後2〜4時」です。

午後2〜4時は世界的に交通事故が多い時間帯だそうです。
集中力が低いと作業が進まないばかりかミスも多くなるので気をつけたいですね。

では、意識的にこの集中力を高めたりできないのでしょうか?

睡眠、運動、ケツカッチン仕事術で集中力を回復させる

集中力は朝、午前中に最も高く時間が経過するとともにどんどん減っていき夜になると最も低くなります。

しかし、集中力は意識的に回復させることもできます。

睡眠

一番集中力の回復に良いのが「睡眠」です。
26分の仮眠によって、仕事効率は34%、注意力も54%上がるという実験結果もあるそうです。

運動

「運動」も良いです。
1時間程度の有酸素運動により集中力が午前中ほどに回復するらしいです。

かの有名な「村上春樹」も20年以上毎日必ず1時間程度のランニングをするそうです。
毎日です。嵐だろうと大雨だろうと。
宮沢賢治の有名なアレを体現してますね。

ケツカッチン仕事術

そして最後にケツカッチン仕事術。
これは先ほど締め切り直前は集中力が高まると書いたのですが、これを利用した仕事術です。
例えば「19:00」までに仕事を終わらせる!と決めたら、
「20:00」に映画のチケットをオンラインで取ってしまう。
そうすると時間までに終わらせないと、
映画のチケットがパーになってしまうので自然と集中力が増すわけです。
これは医学的にも証明されており、締め切り直前はノルアドレナリンという物質が分泌されて集中力や学習能力が高まったりするそうです。

これはもっと短いスパンでも長いスパンでも利用出来て
「30分でこの仕事を終わらせよう」と決めても30分直前にノルアドレナリンが出るでしょうし
「9月中に」と決めたら「10月頭」に旅行の予定を入れてしまっても良いということです。
ただし、別に守らなくても良いやと思っていたら当然ですが効果はありません。

朝・昼・夜・休日・その他の時間術

時間帯や日によっても気をつけることなどが違います。
これからはその違いに目を向けてみましょう。

朝は集中力のゴールデンタイムです。

シャワー

朝すべきことはシャワーです。
寝ている間は副交感神経有利で、これが寝ぼけ眼の状態です。
シャワーを浴びて体温が上がると交感神経が有利になるので目覚めるわけです。

朝のテレビは禁止!

逆にすべきでないことはテレビを見ることです。
寝ている間に頭の中が整理されていていわば「机の上が整理されている」状態
ここでテレビを見てしまうと何もない机に情報を散乱させてしまう事になります。
そうすると前述の集中力は発揮できないわけです。

昼は、少し集中力が下がっている状態です。

外出ランチ

昼ごはんを外に食べに行くと
徒歩による「リズム運動」、「日光を浴びる」、良く噛んで食べると「咀嚼」の3つの効果があり
集中力回復にはとても良いみたいです。

さらに仮眠を取ると前述のように集中力がさらに回復できるそうです。

運動

運動をするのが良いです。
1日15分の運動を8年間すると1002日(約3年間)寿命が延びるとの実験結果があるらしいです。
1日15分、8年間の運動は計算すると30日分。
つまり33倍の投資効果が…!
また運動をすると前述のように集中力も回復するのでまた午前中のような仕事が出来るので、
もうひと頑張りしたい人にもおすすめ。

食事について

また、寝る2時間以上前に食事を終わらせる事も大事です。
寝ている際に空腹でないと成長ホルモンが分泌されません。
成長ホルモン=疲労回復ホルモンなので寝ていても疲れが取れない事になってしまいます。

記憶のゴールデンタイム

最後に、寝る直前(15分)は記憶のゴールデンタイムです。
記憶したいことを寝る15分前に学習することで寝ている間に記憶が整理され定着しやすくなります

休日

寝だめについてですが、寝溜めは基本的にできないそうです。
平日に7時に起きているのに休日に11時に起きたりすると、生活リズムが狂います。
そうすると平日7時に起きている感覚が朝3時に起こされている感覚となってしまい、気持ち良く起きれない。
どうしても寝たかったら平日+2時間をマックスとする。

その他

時間を厳守する

自分の時間も大切だが、他人の時間も大切にする。

これは個人的にとても納得出来た話なのですが、
良くセミナーで遅刻者が多いと時間を遅らせて開始したりするがそれは最悪のセミナー開催者とのこと。
「時間を守った人」がなぜ「時間に遅れた人」のために時間を無駄にしなければいけないのか
またその状態が蔓延すると「どうせあのセミナーは時間通りに開催されない」と思う人が増え遅刻者が増えて悪循環になるので良くない。確かにそうですね。

最後に

いかがでしょうか?
ざっと書いただけでも一つは有用な情報があったのではないでしょうか?
これ以外にもまだまだ「雑念について」「ASAP仕事術」「不動冥王起床術」「30秒決断術」など書きたいことはたくさんあります。
本当に目から鱗の情報がいっぱいで何回か読み返したいと思っている一冊です。(既に2回目)

誰かのお役に立てば。

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