概要
どうも、@daiki1003です!先日、YOUTRUST x yumemiのFlutter LT会を主催、登壇して来ました!
本記事では、その時に登壇して発表した内容を軽くまとめつつ補足しつつ記事にしたいと思います。
それでは、行ってみましょー!
Barrel Fileとは?
Barrel File
は、すんごく簡単に言うとimport
をまとめて外部に公開するこんなやつです。
// model.dart export 'model/attack_on_titan.dart'; export 'model/hunter_hunter.dart'; export 'model/kingdom.dart'; export 'model/one_piece.dart';
そうすると、
import 'model.dart';
とするだけで、4つ全てをimport
した時と同様の効果を得られます。
そもそもimportにこだわる必要ある?
あります。
import
は、自分はこのファイルに依存していますよ、と言う宣言になります。
これを紐解くことが何につながるのか説明していきます。
ドメイン視点
あるドメインがどのドメインに依存しているのかを確認し、
正しい構造でコーディング出来ているのかの指標になります。
ドメインというのは、あるアプリケーションにおいて関心事のカテゴリだと考えておいてください。
一般的なSNSとかであれば、 feed
, message
, user
, notification
, setting
などなどです。
(この粒度は話し始めるとかなり長くなるので割愛します。)
わかりやすくするために少し極端な例を出します。
ユーザ情報を表示するコンポーネントをmessage
フォルダ内に置いておいたとします。
そうすると、ユーザ情報を表示する画面では
// user_screen.dart import 'message/component/user_tile.dart';
の様になってしまいますね。
ユーザの画面を実装するのにmessage
をimport
している?
ファイルの置き場所が良くないのではないか?
と言う気付きにつながります。
補足説明
僕は、Feature First
なフォルダ分けを好んで利用しています。
なので、
// user_screen.dart import 'friend/...'; import 'sns/...'; import 'user/...';
の様に、最初の方をざっと眺めるだけでどのようなドメインに依存しているのかパッと分かる様にもなっています 👍
レイヤー視点
中規模以上のアプリケーションになってくると、ある程度レイヤーを分けてコーディングしていることが多いかと思います。
そんな時に、import
に注目すれば、どのレイヤーに依存しているかを確認することができます。
すごく大雑把な例を挙げると、データがUIに依存しているのは良くないとされていますが
// model/user.dart import 'user/component/...';
user
と言うモデルファイルの中でcomponent
をimport
している?
怪しいぞ?と言う気付きにつながります。
Barrel Fileの作り方
冒頭でも、使った
lib/comic ├── model ├── attack_on_titan.dart ├── hunter_hunter.dart ├── kingdom.dart └── one_piece.dart
この様な構成のファイルがあるとします。
lib/comic ├── model │ ├── attack_on_titan.dart │ ├── hunter_hunter.dart │ ├── kingdom.dart │ └── one_piece.dart └── model.dart
[フォルダ名].dart
となるようなファイル(今回で言えばmodel.dart
)を作成します。
(人によっては、lib/comic/model/
内に作る人もいますが、import 'model/model.dart';
となるので個人的にはあまり好みではないです。)
そして、その中身を冒頭で書いたように
// model.dart export 'model/attack_on_titan.dart'; export 'model/hunter_hunter.dart'; export 'model/kingdom.dart'; export 'model/one_piece.dart';
とします。
利用側
import 'comic/model.dart';
とすれば、4つ全ての内容が利用可能になります。
全部手動で作るの?
正直、手作りは大変です。
なので、
・自前でスクリプトを作成
・Extension
を利用する
のどちらかが現実的かなと思います。
スクリプトを作成するなら、
を使って書くのも良いかもしれません。
Extension
であれば、VSCode
限定になってはしまうのですが、
なんてものも存在します。
調べられてないのですが、Android Studio
にも同様のものはあるのではないでしょうか。
短い/少ないが正義ではない
作る際に意識しておきたいことなのですが、import
をスッキリさせたいからと言って短くすれば良いわけではありません。
そうなると、極論lib.dart
を作れば良いのでは?と言う話になってきますからね笑
二つ以上の階層をまとめようとし始めたら、一度立ち止まって考えてみても良いのかなと個人的には思います。
(ライブラリ提供時とかはまた話は別)
最後に
いかがでしたか。
長すぎるimport
はimport
への無頓着を生んでしまいます。
用法・要領を守って正しくお使いくださいませ。
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